精進あげ・精進揚げとは?レシピに葬儀。挨拶。精進揚げと精進落とし
精進落とし、精進あげ、精進揚げの意味をご存じでしょうか。
聞いたことはあるけど「精進落とし、精進あげ、精進揚げって何が違うの?」という人が多いのではないでしょうか。
今回はそんなあなたに具体的な意味をお伝えします。
相場は?お盆の挨拶。精進料理とは
日本が世界に誇る食文化の和食の発展の元が精進料理になります。
仏教の戒律に基づいて生き物を殺すことを避け、煩悩を刺激しないために生まれたもので、野菜や豆腐などの動物性のものや刺激性の高いものを避けた、植物性の食材のみで作った料理です。
忌明けをするまで普段の生活を控え、供養をしながら静かに過ごします。
その生活の中でいただくのが、精進料理です。
また、以前はお盆に親族で集まって挨拶を行い、精進料理を食べるのが一般的でした。
精進料理の金額ですが、相場が2千円から1万円になります。
精進料理の揚げ物の一種。精進揚げとは?
精進揚げとは、精進揚げの意味ですが、
精進料理の中の揚げ物の一種、
もしくは精進料理をいただくこと、もしくはその料理のことをいいます。
読みは、精進揚げで(しょうじんあげ)です。
精進揚げの意味は?精進揚げに代表される「精進料理」では、どのような食材を使用しないこととされているか
「精進料理」が一般的なベジタリアンやビーガン料理と大きく異なります。
精進揚げの意味は、
煩悩へ刺激を与えないといわれている植物性食材を使用している点です。
煩悩への刺激を与えていると言われている5種類の野菜(ニン二ク、玉ねぎ、ねぎ、ニラ、らっきょう)は含まれません。
精進揚げに代表される「精進料理」では、どのような食材を使用しないこととされているか?気になるところです。
◆片栗粉・野菜。精進揚げと天ぷらの違い。かき揚げは?精進揚げの作り方
精進揚げの作り方ですが、通常の天ぷらとほとんど変わりませんが、違う点もあるので、注意が必要です。
〇手順
1.食材を切る
2.衣を作る
3.食材に片栗粉を付ける
4.揚げる
5.油をふき取る
精進揚げと天ぷらの違いですが、精進料理では肉と魚などを使うことはありません。
一般的な揚げ物に使う、衣のつなぎである卵を使えないこと、だしでかつお節を使えないこと、野菜もすべて使えるわけではなく、上記で説明した、煩悩への刺激を与えていると言われている5種類の野菜(ニン二ク、玉ねぎ、ねぎ、ニラ、らっきょう)は使用できません。
〇豆知識
天ぷらとかき揚げの違いですが、調理の違いです。
天ぷらは魚介類や野菜などを食べやすい大きさ、揚げやすい大きさに切りますが、かき揚げは天ぷらよりも小さく切ります。
また、天ぷらは食材を一つずつ衣につけて油で揚げますが、かき揚げは、魚介類や野菜を小さくきり、混ぜ合わせて衣でまとめたものを油で揚げたものです。
◆いつ?精進揚げと精進落としの違い
精進揚げと精進落としの違いでありますが、
精進落としはいつ行うのかについてですが、亡くなった方の遺骨は49日の法要が終わったら、お墓や納骨堂に納骨するのが一般的です。
これは亡くなった方が7つの関所をめぐり、どこにいくかが決まることから来ています。
ですのでこの49日までは、ご遺族は「忌中」となり、肉や魚などを食べずにいることが習わしです。
以前まではこの49日の忌明けに食べる料理のことを精進落としと言っていました。
現在では、初日7日法要の時にお坊さんや親族と食べる食事を「精進落とし」ということが一般的になっています。
これに対して精進揚げは上記で説明したように揚げ物の一種です。
また、地域によって漢字違いの「精進あげ」、「精進上げ」というものもあり、
精進上げの意味は「精進落とし」と同じ意味になるので注意が必要です。
◆しない場合は?お金は?葬式で精進落としの代わり
通常は葬式を手伝ってくれた親族や、僧路などの宗教者に感謝の意と挨拶を伝えた後に精進落としを行いますが、精進落としをしない場合、
精進落としの代わりに、
通夜に来ていただいた方がご自宅でお召し上がりになれる逸品グルメを、感謝の気持ちとともにお渡しするケースが増えています。
気になるお金の面ですが、一般的に数千円のものが多くなっています。
◆文例や献立を調べてみよう
精進揚げ、精進あげ、精進落としなどについて理解出来ましたでしょうか。
上記でも述べたように、漢字やひらがなによって言葉の意味が変わってきます。
また、精進料理ですが、気になる方は「精進料理のレシピ、献立、コツ」などで調べてみると多くの情報が出てきます。
また、精進料理を英語、文例なども調べてみると知識が深まると思います。
この記事が皆様の参考になれば幸いです。